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言葉は要らない、絵本の世界

言葉は要らない、絵本の世界_e0223371_2263417.jpg久々に絵本のご紹介。
ラジオで耳にしてぜひ欲しいなぁと思っていた「よあけ」(ユリー・シュルヴィッツ作・画、瀬田貞二訳、福音館書店)。
音も色もなく、寒い夜からだんだんと生命の音が聞こえてくる夜明け・・・ついに日が昇って色のある世界へ。
ただそれだけのことを描いた本ですが、なんだか元気が湧いてくる不思議な魅力があります。
そして、ガブリエル・バンサンの「マリオネット」(BL出版)。
バンサンの絵本は「アンジュール ある犬の物語」を以前ご紹介しましたが、こちらも鉛筆のデッサンのみの作品。
色も言葉も細かく描きこまれた背景もありません。
ある少年と小さな劇場のマリオネット、それを操るおじいさんとの触れ合いが描かれています。
バンサンの絵はシンプルな線描で表現される生き生きとした動きがすばらしいだけでなく、
少年の心の動きがその表情や後ろ姿からまでも手に取るように伝わってくるのがすごいなぁと思います。

私はずっと言葉にかかわる仕事をしていましたが、こういった本に出会うと言葉のない世界の奥深さを実感します。

どちらの作品も大人も子どももそれぞれの受け止め方ができるのでは・・・。
お越しの際には、是非手に取ってみてくださいませ。
Commented by satobow at 2012-11-23 09:32 x
はじめまして。どなたかのブログで見て以来、一度おとづれてみたかったお店に伺えて。ちょっと足をのばしただけで、どこか遠くの片田舎に迷い込んだような長閑な時間を過ごすことができました。チビを連れての来店にも関わらずあたたかな時間をありがとうございました。(ご迷惑じゃなかったでしょうか?)
季節を巡ったお庭にも会いたく、またお邪魔できる日を楽しみにしています♪ご馳走様でした(^0^)
Commented by mimi-cafe at 2012-11-23 23:11
satobowさま、昨日はご来店ありがとうございました。

お子様、パンをパクパクと食べてくださったようでとてもうれしいです。
数があまりなくて、本当にすみません。
春には庭が華やかに、初夏は南側の田んぼが緑に、冬の晴れた日は遠くの山並みや富士山がとてもきれいです。
ぜひぜひまたのんびりしにいらしてくださいね!
Commented by ふじやん at 2012-11-26 01:09 x
こんばんは。
もう半月くらい前になると思いますが、自転車で通りがかり偶然見つけておじゃまさせていただきました。リンゴのタルトと珈琲美味しかったです。
お店も雰囲気が良くていいですね。
絵本の『よあけ』僕も持っています。絵がとても綺麗で、でもお話はどこか切ないですよね。

またそのうちにお邪魔させていただきます。
Commented by mimi-cafe at 2012-11-26 23:34
ふじやんさま、その節はご来店ありがとうございました。

「よあけ」は希望と孤独とが入り混じったような、深い意味を感じるお話ですね。
読む人の心の状況によっていろんなふうに受け取れるのかもしれません。

是非、またお越しになるのをお待ちしております!
by mimi-cafe | 2012-11-22 22:28 | 本棚 | Comments(4)

毎日ねこ、時々本と音楽と庭と店…日々のあれこれを綴ります


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